デルタとレイモンド、休日の一風景。用は、居留守風景。
バタバタするのも良いけど、寝てるのも良いなとか思ったので。
話は続きから。タイトルの付け方、教えて下さいorz
久々のSSです。全然、書いてないと文章力というのは落ちるらしいです。
リハビリだなー。全然出来ないなー。
ボキャブラリーという意味ではなく、表現力が落ちる気がします。
もっと、言いたいことは一杯あるはずなのになぁ。
晴天の夏の高く青い空。真っ白な入道雲が夕立を予感させる午後。
天気の良さと比例して上がる気温にグッタリとしながら、
デルタは二度寝したきり微動だにしない男の背中に足を投げ出した。
偶の休日は何時だってこうだ。
朝ご飯を食べた後、直ぐにこの男は二度に入ってしまう。
何時もぎっちりと動きを制限されて、
額に掛からないようにしている髪もおなざりで、
暑さの為に汗ばんだ肌にペッタリと張り付いている。
鬱陶しくはないのだろうか。
一度わき起こった疑問は悪戯と言う方向へ働きやすい。
今回も例に漏れず、デルタは男の鼻を抓んでやった。
急に息苦しくなったためだろう低い唸り声を上げて、身じろぎをする。
いよいよ面白くなって続けていると、細く長く、でも骨張った手に捕まった。
しまった…!
慌てて顔を覗き込むと薄く目は開いているが完全に微睡んでいる。
無意識に手を伸ばして掴んだという所か。
何とか離そうとぎっちり握られている指の一本に指をかけると同時に、勢いよく引かれる。
思わず飛び出した悲鳴は、鍛えられた腹筋に押し潰されて消えた。
不意打ちには弱いのだ。
よっと、声を上げて起き上がろうと手を床に着いた所で違和感に気付き、
視線だけ向けてみると、案の定ガッチリとホールドされ、頭まで撫でられている。
その間も胸は規則正しく上下し、呼吸は安定している。
つまり、寝ながら人を捕まえて頭を撫でていると言うことだ。
どんだけ器用なの、この人。
思わず出た溜息は、静かな部屋に響いて誰にも聞かれることなく消えた。
まぁ、偶にはこんな休日も良い。
ゆっくりと息を付き、薄く、しかし逞しい胸に顔を埋め目を閉じる。
外から、宅配便をつげるチャイムが鳴り響いた。
只今、休息中
宅配便のお兄さんには悪いけど、また来て貰おう。